「熱中症かと思ったらコロナだった?」夏に増える“見逃しコロナ”に注意!
この夏、熱中症と思って受診したら実はコロナ感染症だったというケースが当院で複数例を確認。その見分け方と注意点を解説します。

■目次
- なぜ夏にコロナが見逃されやすいのか
 - 熱中症とコロナ、似て非なる症状とは?
 - 当院で増えている“見逃しコロナ”の実例
 - こんな症状があれば要注意!
 - 診断と検査:内科でできる対応とは
 - ご自身と周囲を守るためにできること
 - まとめ:疑わしい時は、まずご相談を
 
1. なぜ夏にコロナが
 見逃されやすいのか
夏場に高熱やだるさ、頭痛を訴える患者さんが増える季節ですが、これらの症状は熱中症にも新型コロナにも共通しているため、鑑別が難しいことがあります。特に今年はマスク着用の習慣が緩み、感染対策への意識が低下していることで、**「まさかコロナとは思わなかった」**という方が当院でも見られます。
2. 熱中症とコロナ、
 似て非なる症状とは?
以下は両者の主な違いです:
症状  | 熱中症  | コロナウイルス感染症  | 
|---|---|---|
発熱  | 急激に上昇することが多い  | 徐々に上がることも多い  | 
咳・喉の痛み  | 基本的にない  | 多くの例で見られる  | 
味覚・嗅覚異常  | なし  | 一部で報告あり  | 
下痢・吐き気  | ありうる  | 特に変異株ではよく見られる  | 
症状の持続  | 休息で比較的早く回復  | 数日~1週間以上続く  | 
3. 当院で増えている
 “見逃しコロナ”の実例
当院ではここ最近、「熱中症だと思って受診したが、検査したら陽性だった」というケースが1週間に複数件見られるようになっています。
- 30代男性:屋外作業後の倦怠感と発熱→コロナ陽性
 - 高齢女性:室内での軽作業後にめまいと頭痛→最初は脱水と診断も、咳の出現で再検査→陽性
 - 10代学生:夏風邪と判断されていたが、学校内でクラスター発生→本人も陽性
 
このように、見逃されやすい背景があります。
4. こんな症状があれば要注意!
以下のような症状がある場合は、熱中症だけではなく感染症の可能性も考えてください。
- 喉の痛みや咳がある
 - 味覚や嗅覚に異常がある
 - 周囲に同様の症状を訴える人がいる
 - 発熱が2日以上続く
 - 冷房の効いた室内にいても改善しない
 
5. 診断と検査:内科でできる対応とは
当院では、上記のような症状がある場合に抗原検査を随時実施しています。初期症状が曖昧でも、簡易検査で早期に診断することで、周囲への感染拡大を防ぐことができます。
6. ご自身と周囲を守るために
 できること
- 高熱や咳が出たら、まずは内科に相談を
 - 「熱中症かも」と自己判断せず、受診のうえで鑑別を
 - 職場や学校でも、夏風邪・熱中症との“切り分け”を意識しましょう
 - マスク・手洗い・換気は今もなお大切です
 
7. まとめ:疑わしい時は、
 まずご相談を
この時期、熱中症と新型コロナの症状が重なることが多く、自己判断での見逃しが増えています。当院では、必要に応じて迅速な検査・診断が可能です。少しでも不安な症状があれば、遠慮なくご相談ください。
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1 August, 2025
