「熱中症かと思ったらコロナだった?」夏に増える“見逃しコロナ”に注意!

この夏、熱中症と思って受診したら実はコロナ感染症だったというケースが当院で複数例を確認。その見分け方と注意点を解説します。

1 August, 2025

■目次

  1. なぜ夏にコロナが見逃されやすいのか
  2. 熱中症とコロナ、似て非なる症状とは?
  3. 当院で増えている“見逃しコロナ”の実例
  4. こんな症状があれば要注意!
  5. 診断と検査:内科でできる対応とは
  6. ご自身と周囲を守るためにできること
  7. まとめ:疑わしい時は、まずご相談を

1. なぜ夏にコロナが見逃されやすいのか

夏場に高熱やだるさ、頭痛を訴える患者さんが増える季節ですが、これらの症状は熱中症にも新型コロナにも共通しているため、鑑別が難しいことがあります。特に今年はマスク着用の習慣が緩み、感染対策への意識が低下していることで、**「まさかコロナとは思わなかった」**という方が当院でも見られます。


2. 熱中症とコロナ、似て非なる症状とは?

以下は両者の主な違いです:

症状

熱中症

コロナウイルス感染症

発熱

急激に上昇することが多い

徐々に上がることも多い

咳・喉の痛み

基本的にない

多くの例で見られる

味覚・嗅覚異常

なし

一部で報告あり

下痢・吐き気

ありうる

特に変異株ではよく見られる

症状の持続

休息で比較的早く回復

数日~1週間以上続く


3. 当院で増えている“見逃しコロナ”の実例

当院ではここ最近、「熱中症だと思って受診したが、検査したら陽性だった」というケースが1週間に複数件見られるようになっています。

  • 30代男性:屋外作業後の倦怠感と発熱→コロナ陽性
  • 高齢女性:室内での軽作業後にめまいと頭痛→最初は脱水と診断も、咳の出現で再検査→陽性
  • 10代学生:夏風邪と判断されていたが、学校内でクラスター発生→本人も陽性

このように、見逃されやすい背景があります。


4. こんな症状があれば要注意!

以下のような症状がある場合は、熱中症だけではなく感染症の可能性も考えてください。

  • 喉の痛みや咳がある
  • 味覚や嗅覚に異常がある
  • 周囲に同様の症状を訴える人がいる
  • 発熱が2日以上続く
  • 冷房の効いた室内にいても改善しない

5. 診断と検査:内科でできる対応とは

当院では、上記のような症状がある場合に抗原検査を随時実施しています。初期症状が曖昧でも、簡易検査で早期に診断することで、周囲への感染拡大を防ぐことができます。


6. ご自身と周囲を守るためにできること

  • 高熱や咳が出たら、まずは内科に相談を
  • 「熱中症かも」と自己判断せず、受診のうえで鑑別を
  • 職場や学校でも、夏風邪・熱中症との“切り分け”を意識しましょう
  • マスク・手洗い・換気は今もなお大切です

7. まとめ:疑わしい時は、まずご相談を

この時期、熱中症と新型コロナの症状が重なることが多く、自己判断での見逃しが増えています。当院では、必要に応じて迅速な検査・診断が可能です。少しでも不安な症状があれば、遠慮なくご相談ください。

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