寒暖差で悪化しやすい「血圧の乱れ」 秋冬の高血圧対策とは
朝晩の冷え込みや気圧変化が大きい秋冬は、血圧が乱れやすい季節です。寒暖差による血管収縮や自律神経の乱れが原因となり、高血圧発作や脳卒中のリスクも上昇します。この記事では、季節性の血圧変動の仕組みと、日常生活でできる高血圧対策を医師が解説します。

目次
- 寒暖差で血圧が乱れやすい理由
- 特に注意すべき秋冬のリスク
- 自宅でできる血圧管理のポイント
- 食事・入浴・睡眠での工夫
- 新宿駅 内科・心療内科クリニックでのサポート
1. 寒暖差で血圧が乱れやすい理由
秋から冬にかけては、朝晩の冷え込みや気圧の変化が大きくなり、自律神経が乱れやすくなります。
寒い環境では、体温を保つために血管が収縮し、血圧が上昇します。さらに、暖房の効いた室内と屋外との温度差が大きいと、血管の収縮と拡張が繰り返されることで、**急激な血圧変動(血圧スパイク)**が起こりやすくなります。
特に起床時や入浴時、外出直後などは変化が急で、脳卒中や心筋梗塞の誘因となることがあります。
2. 特に注意すべき秋冬のリスク
秋冬は次のようなリスク要因が重なります。
リスク要因 | 血圧への影響 |
|---|---|
朝晩の冷え込み | 血管収縮により血圧上昇 |
気圧変化(台風・寒波) | 自律神経の乱れによる変動 |
塩分の多い食事・鍋料理 | 体内の水分保持で血圧上昇 |
運動不足 | 血管の柔軟性が低下 |
睡眠不足・ストレス | 交感神経優位となり血圧上昇 |
これらが重なると、普段は安定している方でも「季節性高血圧」と呼ばれる一時的な上昇を起こすことがあります。
3. 自宅でできる
血圧管理のポイント
- 毎日同じ時間に測定する(朝起きて1時間以内・就寝前など)
- 測定環境を一定に保つ(静かで落ち着いた環境)
- 記録をつけることで、季節変化を把握しやすくなる
- 寒い部屋での測定は避ける(暖房を軽く入れる)
また、冬場の「朝の急な起床」や「急な入浴」は危険です。起きたら布団の中で軽く体を動かしてから立ち上がる、入浴は食後1時間以上空けてから行うなど、**“急な変化を避ける”**ことがポイントです。
4. 食事・入浴・睡眠での工夫
食事
・塩分は1日6g未満を目安に控える
・みそ汁・鍋の汁は飲み干さない
・カリウムを含む野菜や果物を積極的に(ほうれん草、バナナなど)
入浴
・湯温は40℃前後のぬるめに設定
・浴室を温めてから入る
・長湯は避け、10〜15分を目安に
睡眠・ストレス
・睡眠不足は交感神経を刺激し、血圧を上げます
・リラックス時間を確保し、深呼吸・軽いストレッチも効果的です
5. 新宿駅 内科・心療内科クリニックでのサポート
当院では、季節による血圧変動や自律神経の乱れに対して、
- 生活習慣のアドバイス
- 自宅血圧のモニタリング指導
- 必要に応じた降圧薬の調整
- 自律神経測定・ストレスケア
など、総合的なサポートを行っています。
「寒い朝に血圧が高い」「最近めまいや動悸が増えた」などの変化を感じた際は、お早めにご相談ください。
まとめ
秋冬は、寒暖差や自律神経の乱れによって血圧が大きく変動する季節です。
毎日の測定と生活リズムの安定化が、血圧管理の第一歩です。
新宿駅 内科・心療内科クリニックでは、生活習慣の見直しから薬物療法まで、患者さん一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
診療予約(直接来院)はこちらから!
オンライン診療はこちら※から! ※一度直接来院・診療いただいた方が対象です!
