高血圧の薬を飲み始めた方に知ってほしい5つのこと ― ふらつき、飲み忘れ、副作用…最初に知るべき「5つの安心ポイント」 ―
高血圧治療の第一歩として薬を始めた方に向けて、初期によくある不安や疑問に対する5つの重要な知識をわかりやすく解説。安全に続けるためのポイントを内科医が丁寧にまとめました。
目次
- はじめに
- 飲み始めは「ふらつき」に注意
- 飲み忘れたときの正しい対応
- 自己判断で中止しない
- 複数の薬を使う理由は「副作用軽減と効果の両立」
- 薬に頼るだけでなく生活習慣も見直そう
- まとめ
1. はじめに
高血圧の治療で薬を始めるのは、健康維持のための大切な決断です。ただ、飲み始めた直後には体の変化や副作用が気になったり、飲み忘れに戸惑ったりする方も少なくありません。この記事では、服薬開始時によくある不安を解消するために、5つのポイントを内科医が解説します。
2. 飲み始めは「ふらつき」に注意
血圧が急に下がると、立ちくらみやめまいが起きることがあります。特に起床時や入浴後など、急に立ち上がる動作は注意しましょう。高齢者では転倒の原因になるため、ゆっくりした動作と見守りが大切です。
3. 飲み忘れたときの正しい対応
薬を飲み忘れても、次回分とまとめて2回分を飲むのは避けましょう。気づいたときにまだ間に合う時間なら服用し、時間が遅い場合はその1回分をスキップします。対応は薬の種類によって異なるため、医師に確認しておくと安心です。
4. 自己判断で中止しない
「血圧が下がったから、もう大丈夫」と思って薬をやめてしまうのは非常に危険です。薬の効果で下がっているだけであり、中止すれば元の高血圧に戻るリスクがあります。薬の変更や中止は必ず医師と相談しましょう。
5. 複数の薬を使う理由は「副作用軽減と効果の両立」
薬が複数処方されると「重症なのか」と不安になる方もいますが、むしろ安全な治療のための工夫です。異なる作用を持つ薬を少量ずつ使うことで、副作用を抑えつつしっかりと血圧を下げられます。
6. 薬に頼るだけでなく生活習慣も見直そう
食塩の摂取を減らす、運動習慣をつける、体重管理を行うなど、生活習慣の改善は薬と同じくらい大切です。習慣の積み重ねが将来の減薬や健康長寿につながります。
7. まとめ
高血圧の薬は、正しく理解して服用することで大きな効果を発揮します。不安があれば早めに相談することが継続のカギです。「新宿駅 内科・心療内科クリニック」では、薬の使い方から生活指導まで丁寧に対応しています。お気軽にご相談ください。