“正常でも安心できない!?”高血圧の新常識|若年層から始める血圧管理

高血圧は「年配の病気」ではありません。近年では正常高値血圧の重要性や、家庭血圧の有用性が注目されています。若年層からの予防と対策を新宿駅 内科・心療内科クリニックが解説します。

21 June, 2025

目次

  1. 高血圧はなぜ問題なのか?
  2. 最近のトレンド:正常高値血圧とは?
  3. 症状がない=問題ない?
  4. 自分でできる血圧チェックのすすめ
  5. 治療の基本と生活改善のコツ
  6. 若年層・働き盛り世代での注意点
  7. 医師からのアドバイス

1. 高血圧はなぜ問題なのか?

高血圧は動脈にかかる圧力が慢性的に高い状態で、放置すると脳卒中・心筋梗塞・腎不全など命に関わる合併症のリスクが高まります。日本では40歳以上の2人に1人が該当するとされ、まさに“国民病”です。


2. 最近のトレンド:正常高値血圧とは?

2024年以降、正常高値(収縮期血圧120〜129mmHg、拡張期80未満)でも将来的なリスクが高いことがわかってきました。従来の「高血圧でなければ安心」という考え方から、「正常高値からの介入」が推奨されるようになっています。

特に若年層でこの状態を放置すると、将来の心血管疾患リスクが高まる可能性があります。


3. 症状がない=問題ない?

高血圧は“沈黙の病気”とも呼ばれます。実際には頭痛・肩こり・めまいなどが現れることもありますが、ほとんどが無症状のまま進行します。だからこそ、早期のチェックと対応が必要です。


4. 自分でできる血圧チェックのすすめ

最近では、家庭での血圧測定が推奨されています。

測定時のポイント

内容

測定時間

朝起きてすぐ、夜寝る前

測定姿勢

背もたれに寄りかかって座る

測定回数

各時間帯に2回ずつ、記録を継続

スマートウォッチ型血圧計の利用も進んでおり、連続モニタリングの研究も進んでいます。


5. 治療の基本と生活改善のコツ

高血圧の治療ではまず生活習慣の見直しが基本です。

  • 塩分摂取量を1日6g未満にする
  • 適正体重の維持(BMI22前後)
  • 定期的な有酸素運動(週3回以上)
  • 禁煙と節酒

それでも改善しない場合は、医師と相談のうえ薬物療法を開始します。


6. 若年層・働き盛り世代での注意点

20代~40代でも、ストレス・睡眠不足・過労によって高血圧を発症する例が増えています。特に「診察室では正常だが家庭では高い」という“仮面高血圧”に注意が必要です。

働き盛りの世代は、定期的な健康診断だけでなく、家庭血圧の記録や、生活の見直しを積極的に行うことが勧められます。


7. 医師からのアドバイス

高血圧は、静かに進行して命に関わる病気です。しかし、日々の生活改善と早期の対応で大きくリスクを減らすことができます。

「血圧が少し高いけど、まだ若いし大丈夫」と油断せず、正常高値の段階から積極的にケアしていきましょう。

新宿駅 内科・心療内科クリニックでは、若年層からの予防指導、家庭血圧の読み方、薬の調整なども丁寧に行っています。

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