最近インフルエンザが増えています ― 当院でも検査陽性例が見られるようになってきました
新宿駅 内科・心療内科クリニックでもインフルエンザの陽性患者が増えています。症状の特徴、コロナとの違い、治療や療養期間の扱いの差、受診の目安を医師が解説します。
10 September, 2025

目次
- 当院でもインフルエンザ患者が増加しています
- インフルエンザの主な症状
- コロナとの違いと療養期間の違い
- 受診の目安
- 日常生活での予防ポイント
- 当院でできる検査と治療
- まとめ
1. 当院でもインフルエンザ患者が
増加しています
ここ数日、当院でも発熱や喉の痛みを訴えて受診された方のうち、インフルエンザ検査で陽性になる患者さんが目立ってきています。
例年より早めに流行が始まっている可能性があり、今後さらに増加する可能性があります。
2. インフルエンザの主な症状
- 38℃以上の急な発熱
- 強い倦怠感・関節痛・筋肉痛
- のどの痛み・咳・鼻水
- 頭痛
一般的な風邪と比べて、急激に高熱が出て全身症状が強いのが特徴です。
3. コロナとの違いと
療養期間の違い
- インフルエンザ:高熱・関節痛・倦怠感が強い
- 新型コロナ:発熱に加え「喉の強い痛み」や「嗅覚・味覚異常」が出やすい
症状だけで区別するのは難しいため、検査による診断が不可欠です。
診断が分かれると、その後の対応も変わります。
- インフルエンザ:抗インフルエンザ薬(タミフル、ゾフルーザ等)の投与が可能。療養期間は「発症後5日かつ解熱後2日(子どもは3日)」が一般的です。
- 新型コロナ:抗ウイルス薬は条件付きで使用可能ですが薬価が高く、保険適応でも3万円程かかります。療養期間は「発症日を0日として5日間、かつ症状軽快から24時間以上」とされます。
👉 どちらかによって治療法・療養期間・職場や学校への復帰時期が異なるため、正確な検査での判定が重要です。
4. 受診の目安
- 38℃以上の発熱がある
- 強いだるさや頭痛がある
- 職場や学校でインフルエンザが流行している
- 高齢者・基礎疾患のある方・妊娠中の方で発熱や体調不良がある
これらに該当する場合は早めの受診をおすすめします。
5. 日常生活での予防ポイント
- 手洗い・うがいを徹底する
- マスクを適切に着用する
- 室内の換気と加湿
- 睡眠・栄養をしっかりとる
- ワクチン接種を検討する
6. 当院でできる検査と治療
新宿駅 内科・心療内科クリニックでは、コロナウイルス・インフルエンザ抗原迅速検査を実施しています。発症から48時間以内であれば、抗ウイルス薬による治療で症状を和らげ、合併症を防ぐ効果が期待できます。
また、新型コロナとの同時検査も可能で、どちらか判定を行った上で適切な治療・療養指導を行っています。
7. まとめ
- 現在、当院でもインフルエンザ陽性例が増加中。
- コロナとの違いは症状だけでは判断困難で、検査が必須。
- 診断結果によって 治療薬・療養期間・復帰時期が変わる ため、早めの受診を。
体調に不安を感じたら、自己判断せずご相談ください。