秋の味覚と脂質異常症 ―食べすぎに潜む“見えないコレステロールリスク”―
秋は食欲が増す季節。サンマや栗、松茸などの旬の味覚には健康効果がある一方で、脂質異常症の方にとっては「食べすぎ」が危険信号です。本記事では、秋の食生活とコレステロール管理のポイントを医師の視点から解説します。

目次
- 秋の味覚が魅力的な理由
- 知られざる脂質異常症リスク
- 秋の旬食材とコレステロールの関係
- 食べすぎを防ぐ実践的ポイント
- 新宿駅 内科・心療内科クリニックでのサポート
1. 秋の味覚が魅力的な理由
秋は「食欲の秋」と呼ばれるように、気温の低下とともに基礎代謝が上がり、自然と食欲が増します。加えて、旬の魚・果物・キノコ類には香りや旨味成分が豊富で、食事量が増えやすくなります。
しかしこの“季節の変化による食欲アップ”は、脂質異常症の管理にとっては注意すべきサインでもあります。
2. 知られざる脂質異常症リスク
脂質異常症は、血液中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が増え、HDLコレステロール(善玉)が減る状態を指します。症状がほとんどないまま動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞の原因になることもあります。
秋は体重増加や飲酒機会の増加により、数値が悪化しやすい時期です。特に「食欲の秋」の油断は禁物です。
3. 秋の旬食材とコレステロールの関係
食材 | 栄養特徴 | 摂取のポイント |
|---|---|---|
サンマ・秋サバ | DHA・EPAが豊富で善玉コレステロールを増やす | 焼きすぎによる焦げに注意 |
栗・さつまいも | 食物繊維が多くコレステロール吸収を抑制 | 糖質量が高いため食べすぎ注意 |
松茸・しめじ・舞茸 | 低脂質・食物繊維が豊富 | 油を使いすぎない調理法を選ぶ |
柿・リンゴ | 抗酸化成分やペクチンが血中脂質を改善 | 果糖過多にならないよう1日1個程度に |
4. 食べすぎを防ぐ実践的ポイント
- 主菜の脂質量を意識する:魚は良質な脂ですが、量を取りすぎるとカロリーオーバーに。
- アルコールの摂取に注意:秋のビールや日本酒の機会が増える季節。中性脂肪が上がりやすい。
- 間食を“味覚重視”から“健康重視”へ:ナッツやヨーグルトなど、脂質バランスを考えたおやつを選ぶ。
- 週1回は「内臓リセット日」を設け、油を控えた和食中心に戻す。
5. 新宿駅 内科・心療内科
クリニックでのサポート
当院では、脂質異常症の早期発見から生活指導・薬物療法まで一貫してサポートしています。
秋の健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方は、ぜひご相談ください。
「秋の味覚を楽しみながら健康を守る」ための具体的な食事・運動アドバイスをご提案いたします。
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19 October, 2025
