「高血圧」と言われたら最初に読むべき5つのこと ― 放置すれば脳卒中や心臓病に…でも正しく知れば怖くない! ―
高血圧と診断されたばかりの方へ。血圧の基本、放置のリスク、治療の進め方、生活習慣の改善法まで、内科医が丁寧にわかりやすく解説します。
23 May, 2025
目次
- 高血圧とは?まず知るべき基本知識
- 高血圧を放置するとどうなる?
- 高血圧の治療方針と薬物療法
- 高血圧と生活習慣の深い関係
- よくある質問と不安への回答
- まとめ
1. 高血圧とは?まず知るべき基本知識
高血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁にかける圧力が持続的に高い状態を指します。
- 基準:診察室血圧で上(収縮期血圧)140mmHg以上、または下(拡張期血圧)90mmHg以上
- 自覚症状がないまま進行することが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれます
2. 高血圧を放置するとどうなる?
高血圧は、動脈硬化を進行させ、以下の病気のリスクを大幅に高めます:
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
- 心筋梗塞・心不全
- 慢性腎臓病(CKD)
- 大動脈瘤や眼底出血など
3. 高血圧の治療方針と薬物療法
治療の流れ
- 軽度ならまず生活習慣の改善から
- 血圧が高い場合や合併症のリスクが高い場合は早期に薬物療法を開始
主な降圧薬
- カルシウム拮抗薬(血管を広げる)
- ACE阻害薬 / ARB(腎機能保護効果も)
- 利尿薬(余分な水分を排出)
- β遮断薬(心拍数を抑える)
4. 高血圧と生活習慣の深い関係
治療の土台は生活習慣の見直しです。
- 減塩(1日6g未満を目標)
- 適正体重の維持(BMI25未満)
- 有酸素運動(1日30分を目安に)
- 禁煙・節酒・ストレス管理
5. よくある質問と不安への回答
- 「薬は一生飲み続けるの?」 → 多くの場合、長期服用が必要ですが生活改善で減薬も可能です
- 「薬をやめたらどうなる?」 → 再び高血圧に戻ることが多く、自己判断での中止は危険です
- 「血圧が家だと低いのに病院だと高い…」 → 白衣高血圧の可能性があり、家庭血圧の記録が重要です
6. まとめ
高血圧は「無症状だけど怖い病気」。でも、早期に気づいて対処すればコントロール可能です。「新宿駅 内科・心療内科クリニック」では、薬物療法と生活指導の両面から患者さん一人ひとりに合った治療を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。